


症例 1
主訴 |
乳歯が抜けそうになってきた |
診断名 |
Angle class2 div.1 開咬 |
年齢 |
33歳 |
治療に用いた主な装置 |
マルチブラケット トランスパラタルアーチ ミニインプラント 顎間ゴム |
抜歯部位 |
上顎左右第一大臼歯 下顎右側第二小臼歯 下顎左側第二乳臼歯 |
治療期間 |
3年 |
治療費用 |
一般矯正費用800,000円、インプラント費用15,000円、 検査費用30,000円 |
治療前
矯正前の状態により顎前突、いわゆる出っ歯の状態で前歯が咬みあっていません。
咬みあわせが悪いと食べ物を上手に咬むことが出来ず、消化吸収に影響を与えたり食べやすい物ばかり食べてしまう事で、栄養が偏り肥満や栄養不足の原因にもなります。
上下とも叢生(歯のガタガタ)が見られ、下顎は左右第二小臼歯の先天性欠損(生まれつき歯が足りない)が見られ、乳臼歯が残っています。
歯のでこぼこは審美性だけでなく、歯磨きが上手に出来ないために、むし歯や歯周病の原因ともなります。
口腔清掃も良くないので、むし歯や歯石、歯茎の炎症が見られます。
上顎前突の人は唇を上手に閉じて鼻で呼吸する事が苦手で口呼吸をしてしまうことがあります。しかし口呼吸は口腔内の乾燥の原因となり、その結果、むし歯が悪化しやすくなったり、歯周病が進行したり炎症が起きやすくなったりします。
口臭の原因にもなるんですよ!
治療後
上顎は両側第一臼歯(前から6番の歯)を抜き、下顎は両側第二乳臼歯(前から5番目)の4本の抜歯を行いました。
上顎には矯正用インプラントアンカーを用いて大きな大臼歯一本分の隙間分、しっかりと前歯を後方に引っ張る事ができました。
上下とも前突感ガタガタが改善、良好な咬合となりました。
ガタガタがなくなった事で歯ブラシによる清掃も容易になり清潔な状態が保たれています。
前歯の前突が改善されたことにより口腔閉鎖が容易となり、口呼吸の防止、ひいては口腔乾燥の防止、口腔内状態の改善に役立っています。
症例 2
主訴 |
前歯が出っ歯になった |
診断名 |
angle2 div.1 空隙歯列 上唇小帯の高位付着 |
年齢 |
7歳 |
治療に用いた主な装置 |
ブラケット装置 バイオネーター 上唇小帯切除 |
抜歯部位 |
なし |
治療期間 |
4年 |
治療費用 |
小児矯正費用200,000円、検査費用30,000円 |
治療前
成長期のお子様の咬合にも積極的に介入する事で良い結果が得られる場合があります。
治療前の状態は上顎の前突(出っ歯)であり、上顎前歯の隙間が大きく審美的にも気になります。
正中離開が大きい場合は上唇小帯(上唇のヒダ)を切った方が良い場合があります。
前突が大きいため、口唇閉鎖にも影響が出ます。また過蓋咬合(前歯の咬み合わせが深い)のため下の前歯が上の前歯内側の歯茎を傷つけてしまう事があります。
治療中
正中離開の原因となる上唇小帯を切除し、ブラケットの装置で前歯の隙間を閉じました。
後戻りしないように前歯の内側をワイヤーで固定しています。
前歯の隙間はきれいになりましたが、下顎が小さいことによる上顎前突(出っ歯)の状態が残っているため、就寝時にバイオネーターという下顎の成長促進を期待する取り外し式の装置を使ってもらいます。
治療後
下顎の成長が良好な結果となり、前歯の過蓋咬合が改善されました。
現在は横の歯の永久歯への生え変わりを見守っています。
症例 3
主訴 |
歯並びを治したい |
診断名 |
犬歯の唇側転位を伴うAngle class Ⅱ div.1症例 |
年齢 |
24歳 |
治療に用いた主な装置 |
拡大床 ホールディングアーチ |
抜歯部位 |
上顎両側第一小臼歯抜歯 |
治療期間 |
ブラケット装着期間12ヶ月、現在マウスピースによる治療中 |
治療費用 |
90万円 |
治療前
大人の方の治療ではなるべく目立たない様に治療したいという希望に合わせてオーダーメイドのマウスピースによる矯正も行っています。
ブラケットの治療と併用する事により、ブラケット装着期間の短縮を目指した症例です。
治療中
まずはブラケットを用いて唇側転位した犬歯を、抜歯した小臼歯のスペースを使って改善します。
治療後
下顎の成長が良好な結果となり、前歯の過蓋咬合が改善されました。
現在は横の歯の永久歯への生え変わりを見守っています。
矯正歯科治療に伴う般的なリスクや副作用について
- 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日間~1・2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また歯茎がやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて、歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで、神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、かみ合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の噛み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやり直す可能性があります。
- あごの成長発育により噛み合わせや歯並 する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病などにより歯を支えている骨がやせると、噛み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療などが必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
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