テレビのCMなどで、入れ歯安定剤を使うと堅いものでも全く問題なく噛めるといった商品を見る事があります。
しかし、医師の立場でいうと全てのケースでの入れ歯安定剤の使用は推奨できないのです。
入れ歯が合わなくなってしまった大きな原因には、歯茎自体が痩せてしまったのと歯自体がすり減って咬み合わせが悪くなってしまったの2つが考えられます。
この中で、入れ歯安定剤が使用できると考えられるのは、歯茎が少し痩せたケースだけなのです。
この場合も歯科医の治療までの短期間に限定した補助的なものと考えてください。
咬み合わせ自体が悪い場合や歯茎の骨がすごく痩せてしまった場合に、安定剤を使って無理矢理入れ歯を使っていると、歯茎の骨が早く吸収したり更に咬み合わせが悪化する場合があるのです。
入れ歯安定剤は歯科医の指導を受けながら補助的に使用するものと考えて下さい。