我が国の医療制度は世界最先端といわれていますが、その日本の医療制度には先生がいました。
それがドイツなのです。
明治維新後から日本はドイツから医療全般を学んでいました。高齢者の方であれば、昔の医師はカルテをドイツ語で書いていたのを覚えているかも知れません。
そのドイツの家庭医に相当するホームドクターですが、ドイツでは全ての人がホームドクターを持たなければ医療を受けられないシステムになっています。
日本では医療はフリーアクセスになっていて個人の選択でどの病院の診察でも受けられますが、ドイツでは救急を除いてまずホームドクターで診察を受けて、そのまま治療に進むか症状によっては専門病院に行くかの判断を仰ぐ事になります。
日本では健康保険書は個人が所有していますが、ドイツではホームドクターに保険書を預ける事になっています。
つまり、医療は全てホームドクターありきになっている訳です。
日本の医師は各々に専門科目がありますが、開業医でも本当の意味での家庭医は存在していません。
ドイツではホームドクターという専門医師になる教育があり、10年位のトレーニングを経てホームドクターの資格を取得します。
日本でいう総合医療が、ドイツではホームドクターによって実践されているのです。