成長期にあるため、治療を終了するまでに長い時間のかかる小児矯正ですが、永久歯が生え揃った後でも良好な状態が保ちやすいという大きなメリットがあります。
そのメリットの一つとして抜歯の可能性が減ることが挙げられます。
例えば、成人してから矯正治療をした場合の2~4本の永久歯抜歯が必要なケースでも、小児期から矯正治療を開始する事により抜歯しないで治療が可能になる可能性が高くなります。
小児矯正の特徴でもある、狭かった顎を広げたり、正しい顎の成長に導く事により、永久歯の生えてくるスペースを確保して不必要な抜歯を減らす事ができるのです。
同様に、顎の成長をバランスよく保つ小児矯正では矯正がより良く仕上るメリットも生まれてくるのです。
また、乳歯の抜歯タイミングをコントロールする事によって永久歯が悪い方向に生えてくる原因を減少させ、噛み合わせを良い状態に導きます。
歯並びの悪いのがコンプレックスになっている子供が少なくありません。
大人社会だと問題にならない程度の歯並び(出っ歯や乱杭歯)でも、子供社会だといじめの原因になってしまう事があります。
小児矯正は、そんなコンプレックスを解消して上げて、健全な精神発達のサポートに繋げてあげる事ができるのです。