日本人の約80%が罹っているといわれる歯周病ですが、最近の研究で血管や臓器に悪影響を与えることが判ってきました。
特に心臓の病気に関して、歯周病のある人は、ない人に比べて発症リスクが高くなることが報告されています。
歯周病菌が心臓病のリスクを高める
歯周病菌が歯周ポケットなどから血液中に流れ込むと、血管内壁に血栓をつくり、動脈硬化を促進。
これが心臓の冠動脈に起こると、心筋梗塞や狭心症のリスクを高めると言われています。
また、歯周病菌が心臓(心内膜や弁膜)に感染すると心内膜炎を誘発。
心臓の炎症や組織破壊、全身の敗血症を引き起こし、心不全を招くこともわかってきました。
実際に動脈硬化を起こした血管から、歯周病菌が見つかった人の割合は、4mm以上の歯周ポケットの数が3箇所以下の方より4箇所以上ある人の方が倍以上多いことがわかりました。
つまり、歯周病が重度であればあるほど心臓病の発症リスクが高くなるということです。
歯周病は口の中だけの病気とあなどらず、定期的な歯科検診を心がけましょう。
治療の必要性がある場合は、歯周治療や歯科治療を受けることをお勧めします。
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