ふわふわしたような柔らかい食事が中心だと、あまり噛まずに食べられるので、早食いになり、食べ過ぎてしまうことも少なくありません。
満腹中枢は食事をはじめて約20分後から働くと言われています。
ゆっくり、よく噛んで食べると、満腹感が得られやすく、食べる量も抑えることができます。
またよく噛むことで、唾液がたくさん出ます。
唾液は、口の中に残っている食べかすを落とし、虫歯や歯周病を予防する働きがあります。
さらに、食べ物が体に吸収しやすいように分解もしてくれます。
噛む力は、子供も大人も毎日の食事の中で身につけていくものです。
噛みごたえのある食べ物を食事に取り入れて、噛む力をつけましょう。
噛む力を身につける食事のポイント
1.食材は大ぶりに切る
根菜類を積極的に取り入れ、それらを調理する際に大きめや不揃いな形に切ることで、噛む回数が増えます。
赤ちゃんにも離乳食でなく茹でたブロッコリーなどのやや硬いものを与え、早い段階で噛む力を身につけるのも良いでしょう。
2.素材を組み合わせる
数種類の素材を組み合わせた料理は、単品素材で作ったのものよりも、噛みごたえがあります。
例えば筑前煮などがあげられます。
3.素材によって加熱時間を変える
料理をする人には大変ですが、加熱の順番を考えて調節するのも良いでしょう。
例えば野菜は長く加熱するほど柔らかくなります
4.水分の少ない調理法をとる
焼いたり揚げたりなどの水分を飛ばす調理方法は噛みごたえがあります。
5.水分は食事中にとらない
あまり噛まずに流し込む食べ方につながるので、汁物以外は避けた方が無難です。
お水はコップ一杯程度にしてみましょう