日本は世界でも公的保険制度が充実している国だという高い評価を受けています。
年収や年齢によって定められた保険料を収めれば、医療機関での治療費は殆どの人は3割負担で受けられるのです。
この保険制度によって、アメリカでの同じケースでの治療費が日本では1/5から1/10という安い治療費が実現しているのです。
一般の治療費の自己負担だけでなく、日本にはご存知のように高額療養費制度というシステムがあります。
この高額療養費制度というのは、医療費が高額になって自己負担の限度額を超えた場合に、超えた分のお金を払い戻してもらえる優れた制度なのです。
高額療養費制度は、健康保険組合や国民健康保険に加入していれば、会社員でも自営業者でも、誰でも使える事になっていて、怪我や病気だけではなく、出産時の帝王切開にかかった費用も対象になっているのです。
被保険者の年齢と収入によって自己負担の限度額は変わってきますが、高額医療費制度とは、ある月の1日~末日までにかかった医療費が高額になって自己負担の限度額を超えた場合に、超えた分のお金を払い戻してもらえる仕組みなのです。
例えば35歳で年収約400万円位の人が病院の窓口で医療費30万円を払った場合は、約87,000円が自己負担の上限額となり、支払った30万円のうち20万円以上が戻ってきます。
高額医療を受けた人にとって、大変心強い制度といえるのです。
ただし、保険外の診療、差額ベッド代や食事代については、高額医療費制度の対象にならないなどの規定もあるので、申請の際は注意されて下さい。