1月に入り、風邪やインフルエンザが流行しているようです。そこで今回は、免疫力を高めるストレッチをお伝え致します。
デコルテのリンパ節「鎖骨の裏側」をケアしよう
リンパとは・・・「リンパ液」、「リンパ管」、「リンパ節」の総称であり、リンパ系とも呼ばれます。リンパ液は漿液性の液体を指し、血漿成分からできています。血液が栄養や酸素を送る役割を持っているのに対し、リンパは体内で不要になった老廃物や疲労物質を回収して運搬する役目を担っています。毛細血管に入らないほどの老廃物や毒素はリンパ管へと取り込まれ、リンパ液と共にリンパ節へと運ばれます。老廃物や毒素はリンパ節で濾過され血管へと送られたのち、腎臓で濾過され尿となり排出されます。
この一連の流れの中には、文字通りの「排泄機能」と、体を守る「免疫機能」の意味があります。リンパ節で細菌などを濾過することで、全身に細菌が行き渡らないようにしています。さらに管内リンパの主な細胞成分であるリンパ球は、一度対戦したウイルスや細菌の性質を記憶しています。これは次に同じウイルスなどが侵入してきた際に、それに対抗できる抗体の生産を行い素早く外敵を退治し、健康を守ることに繋がっているのです。(デコルテとは、首から胸元に掛けての部分を指す単語です)
デコルテのリンパが滞ると・・・
末端の毛細リンパ管は、最終的に鎖骨奥の「静脈角」から心臓へ戻ります。全身のリンパの流れを良くするには、リンパ管の集まるデコルテ周辺の滞りを改善することが大切です。
冬場は寒さで身体か縮こまり、猫背や巻き肩などにより背中部分の筋肉が硬く緊張してしまいがちです。そしてその影響を受け、身体の前側の筋肉も強張りがちです。このような状態ではリンパ管の集まるデコルテ周辺の筋肉も硬くなってしまい、リンパの流れを滞らせてしまいます。
まずは、胸を大きく開くポーズを行い、リンパの流れを根本から改善することからはじめましょう。硬直して上に引っ張られたデコルテまわりの筋肉を、伸ばしてゆるめるケアを行います。
HOW TO
4本の指を交差させてデコルテ全体を押さえる。吸う息で上を向き、あごを上に突き出して3つカウント。吐く息で戻り、これを3回繰り返して。
© 鎖骨ストレッチ/Photo by Shoko Matsuhashi 鎖骨ストレッチ/Photo by Shoko Matsuhashi
人差し指を鎖骨の上あたりにのせてしっかりと押さえ、首の筋肉まで伸ばすことが、効果的なストレッチのポイントです。
今回は、簡単なデコルテまわりのストレッチの方法をお伝えいたしました。次回も冬場に役立つリンパケアをお伝えしたいと思います。
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