テレビやCMなどで「歯医者さんでの専門的口腔ケアが重要です」と耳にしたことはありませんか?歯科医院で行う専門的口腔ケアには主に、「汚れを取る」ものと、「汚れがつかないようにする」ものの2つのアプローチがあります。例えば、脳梗塞の後遺症により身体に麻痺がある方などは、舌に汚れが付きやすくなっていることがあります。歯科医院での毎回の診療で、舌ブラシ(舌をきれいにするための専用のブラシ)を使用して汚れを取り除くことも大切ですが、根本的に舌が汚れないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。
ここで歯科衛生士が取り入れるケアの1つに、「パタカラ運動」というものがあります。前述のように麻痺があることにより舌を動かさないことが多い患者様の場合などは、まずは舌を動かす運動から始める必要があります。「パタカラ運動」はとても簡単で、「タタタタ、カカカカ、ララララ」と言って、発音訓練を繰り返し行います。皆さまも実際に発音してみるとお分かりになると思いますが、これらの音は、舌を上あごに付けなければ発音ができないものになっています。ここで注目したいのが、舌が上あごと擦れ合うことで汚れが自然と減っていくということです。また、これと同時に舌の動きを良くすることで唾液の出も良くなり、汚れを洗い流してくれる洗浄効果も同時に期待できます。
舌に汚れがつきにくくなる方が、汚れを取り除くのも楽ですよね。
「汚れを取る」のは対症療法的
「汚れをつかないようにする」のは根本療法的
と言います。
今度、その2つの違いについてまた記事に書きたいと思いますのでお楽しみに♪
関連する訪問治療のページはこちら