噛みごたえのある食事
「子どもには、噛みごたえのある食べ物を食べさせると良い」と言われますが、「噛みごたえのある食べ物」とは、具体的にどのようなものを指すのかご存じでしょうか。
「噛みごたえのある食べ物」=「硬い食べ物」ではなく、「噛みごたえ」とは、その食べ物の硬さ、弾力性、付着性などの性質で決まります。そして一般的に、飲み込むまでに噛む回数の多いものほど、噛みごたえのある食べ物であると考えられています。例えば、食物繊維の多いセロリ、にんじん、キャベツなどの野菜や海藻、スルメイカやタコなど魚介類が、噛みごたえのある食べ物といえます。また、調理方法によっても噛みごたえは変わります。野菜は加熱時間を長くすると軟らかくなりますし、魚や肉は逆に硬くなります。従って、食材の選び方や、その調理方法を考えることも大切です。
また良く噛んで食べることは、食べる環境や食事にかける時間にも影響されます。大切なことは、食事中は背筋を伸ばし、床にしっかり足裏をつけ座る姿勢を整え、楽しく食べることです。咀嚼能力(食べ物を噛む能力)は、生まれつきではなく学習して発達するものです。それぞれの子供の発育に合わせ、進めていきましょう。
良く噛んで食事をすることは顎の発育を促し、歯並びに良い影響を与えてくれます。また、歯並びが良くなれば歯ブラシが隅々まで行き届きやすくなり、虫歯や歯周病にもなりにくくなります。
これを機会に、一度、皆さまやご家族の食事内容を見直してみて頂ければ幸いです。
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