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口腔ケア用品に含まれる殺菌成分(その2)

2018年09月06日 [スタッフブログ, 医院ブログ]

最近、歯磨き用のペーストや洗口剤は、虫歯予防や歯周病予防のために、殺菌成分を配合した製品も多く販売されています。今回はそのような殺菌成分(殺菌剤)について2回にわたってお話ししていますが、第2回目の今月は、各殺菌剤の特徴とその選択についてのお話しです。

前回のブログで書かせて頂いたように、現在、口腔ケア用品に配合されている代表的な殺菌剤としては、「塩化セチルピリジニウム(CPC)」と、「イソプロピルメチルフェノール(IPMP)」があげられます。また、お口の中の細菌は主に、唾液と共に漂っている浮遊性細菌と、歯などの表面に付着しているデンタルプラーク(歯垢)中の細菌とに大きく分けられます

CPCは、浮遊性細菌に対しては強い殺菌効果を期待できるのですが、デンタルプラークに対しては表面の菌にしか殺菌効果が得られません。これは、CPCがデンタルプラークの表面に電気的に強く吸着されてしまい、内部に浸透出来ないからです。従って、CPCを使う場合は、歯ブラシなどによりデンタルプラークを機械的に破壊した状態で用いるのが効果的といえます。

これに比較してIPMPは、水になじみやすい性質(親水性)と、水になじみにくい性質(疎水性)の中間の性質であるため、デンタルプラークの内部に浸透しやすい特徴があります。従ってCPCに比較し、表面でストップしてしまうことが少なく、デンタルプラーク内部の細菌に対して、より有効であることが分かっています。

では、CPCを使うのをやめて、IPMPにすれば良いのでしょうか?

実は、IPMPはCPCに比較して、浮遊性細菌に対してはその殺菌効果は10分の1程度しかありません。つまりIPMPは、デンタルプラークに良く浸透して内部まで殺菌効果を発揮しますが、しっかりブラッシングしてデンタルプラークを機械的に破壊し、浮遊性細菌にしてしまった後は、逆にCPCの方が殺菌効果は強いのです。このことから、浮遊性細菌に対してIPMPを用いる場合は、CPCに比較してより長い時間をかけて殺菌しなければならず、ブラッシング時間などを考慮する必要が生じます。

実際の患者様では、歯並びや生活環境の違いなどで、浮遊性菌やデンタルプラークの状況も様々です。口腔ケアを的確に行うためには、殺菌剤ひとつとってみても、やはり専門家による口腔内状況の正確な診断と、口腔ケアプログラムの立案が必要です。

五條歯科医院では、口腔ケアのプロフェッショナルスタッフが、それぞれの患者様に合った的確な口腔ケアプログラムを立案し、ご提供させて頂いております。ご興味のある方は、ぜひお気軽に五條歯科医院までご来院下さい。

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