社会保険の中の「協会けんぽ」は、全国健康保険協会という団体が運営していて国民全体の28%の人が加入しているといわれています。
一般に中小企業が加入している社会保険は、こちらのほうで、約168万社が加入しています。
協会けんぽという言葉はよく聞くと思いますが、正式な名称は全国健康保険協会といい、2008年10月1日に設立された比較的若い法人なのです。
もともと、現在の協会けんぽが担っている業務は社会保険庁が行っていました。
しかし、ご存じのように社会保険庁(社保庁)で様々な問題が起きてしまい、その後の社会保険庁改革によって社保庁は解体されてしまいまし
た。
それに伴い、それまで政府管掌健康保険事業として運営されていた部分については、新しく設立された全国健康保険協会(協会けんぽ)という公法人が担うことになったのです。
協会けんぽは公法人になり、職員は公務員ではなくなりました。
協会けんぽの平成27年度事業報告書によると、現在の協会けんぽへの加入者数は約3,718万人、加入している事業所数は約186万事業所で、日本では最大の保険運営団体になっています。
独自で健康保険組合を設立できない中小企業のなどの多くが加入していて、加入している事業所の過半数が従業員9名以下の事業所という特徴があり、サラリーマンの医療保険としては非常に重要な存在になっているのです。