入れ歯のかみ合わせが合わなかったり、装着時に痛みがあったりすると、食事を美味しく味わって食べることに支障をきたし、食欲不振や栄養不足の原因になる可能性があります。また、入れ歯が外れやすいと良く噛んで食べることができません。
部分入れ歯では、食事中などに外れて飲み込んでしまう危険性もありますので、定期的に入れ歯のチェックや調整をすることがとても大切です。
また普段の食生活においては、食材そのものを噛みやすいよう工夫をすることがあげられます。今回は、ご自身でできる調理時の工夫や、義歯でも食べやすいレシピ(義歯食レシピ)をご紹介致します。
小さめに切ったり隠し包丁を入れたりして、噛みやすくなる工夫をして下さい。ただし、薄すぎるとかえって噛み切りにくくなります。また、みじん切りなど細かすぎるものも、口の中でまとまらず飲み込みにくくなったり、入れ歯と歯茎の間に入り込んだりするので不向きです。
特に総入れ歯では硬いものを前歯で噛むと外れやすくなり、歯茎も傷つきやすくなるので、噛み切りやすい硬さに煮るなど工夫しましょう。
総入れ歯の場合は、上顎で温度を感じにくくなっています。熱すぎても気付きにくく、やけどしやすくなることがあるので、食材の温度には充分に注意しましょう。
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ここで義歯食レシピの「豆腐とんかつ」をご紹介します。
1.豆腐をキッチンペーパーで包み、一晩冷蔵庫に置く。
2.塩・胡椒したロース肉を1の豆腐に巻きつける。
3.小麦粉・溶き卵・パン粉をつけ、揚げる。
皆さんも是非作ってみてください。
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