使用した歯ブラシを間違った方法で保管すると、表面に付着した細菌が増えてしまう可能性があるということを前回お伝えしました。歯ブラシに付着した細菌をゼロにすることは不可能ですが、細菌が増えにくい保管方法をご紹介したいと思います。
ブラッシングを終えた後の歯ブラシは、水で歯ブラシを洗うと思いますが、その時に注意したいのはブラシ部分の根元に食べかすなどが残らないようにしっかりと洗うことです。また歯ブラシの洗浄は、必ず流水で行ってください。最近は毛先の細いタイプの歯ブラシが多く販売されています。毛先が細ければ細いほど食べかすが残りやすいので、より入念に洗う必要があります。
2. 風通しの良い場所に保管する
細菌は湿気の多いジメジメとした所を好みます。水気が残ったままの歯ブラシは、細菌が最も好む環境です。扉の付いた棚の中に収納スペースがあるご家庭も多いと思いますが、そのような収納スペースは通気性が悪く、細菌の繁殖しやすい環境といえます。風通しの良い場所に置いた歯ブラシスタンドや、フックなどをご使用することをおすすめします。
- しっかりと水分を取る
水気が残ったまま保管をしてしまうと細菌が増えやすくなります。流水でしっかりと洗い終わった後は、ティッシュペーパーやタオルなどでしっかりと水分を取ってください。自宅で使用している歯ブラシは、できるだけキャップはせず、水気を切った後は風通しの良いところで保管してください。
4. 毛先が触れ合わないように別々に保管
同じコップの中など、異なる歯ブラシの毛先が触れてしまうような近い距離で保管すると、細菌が他の歯ブラシに移ってしまいます。歯ブラシスタンドや、鏡などに取り付けるフックなどを利用し、他の歯ブラシと接触しないよう、1本1本分けて保管しましょう。最近では、歯ブラシを除菌する機能がついた歯ブラシスタンドなどもあり、携帯用の小さいサイズも販売されています。歯ブラシを除菌した状態で保管すれば菌が繁殖する心配はありません。このように歯ブラシを適切に除菌し保管することは、お口の中のトラブルだけでなく、風邪などの病気の予防にも効果があります。
いかがでしたか?おうちでの歯ブラシの保管方法に思い当たる部分はあったでしょうか?
少しでも参考になり、ご活用していただければと思います。
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