日常生活の中で、呼吸を意識している人はほとんどいないと思います。私自身は、せいぜいラジオ体操のワンフレーズ♪「のびのびと深呼吸~~」に合わせ、吸って・・吐いて・・を繰り返した時に「あぁ~息が吸えた」と感じる程度です。
私は訪問診療に伺った際、口腔ケアを行う前に患者さんと一緒に深呼吸をします。鼻からゆっくり息を吸うことでリラックス効果が得られ、これから行う歯科診療に対する緊張もほぐれます。深呼吸をすると横隔膜が大きく動き、筋肉や心臓周辺の内蔵が適度に刺激され、血流が良くなります。また、息を吸う時にお腹に軽く手を当て腹筋の動きを意識することも、代謝が良くなるポイントのひとつです。
歯科領域で更なる効果を追加するならば、息を吐くときに口をすぼめて静かにゆっくり吐くようにします。口をすぼめるのは、まさに「あいうべ体操」の「う~」の動きです。鼻から息を吸う時はしっかり口を閉じて、息を吐くときは「う~」の口で・・。これで腹筋だけでなく、お口の周りの筋肉もバッチリ動きます。そして、お口の周りの筋肉がほぐれたら、目線を45度上に向けて鏡を見ながら、あいうべ体操の「い~」の口で微笑んでみて下さい。
「鏡よ、鏡・・・」そこに現れたのは・・・、10歳若いあなたです。
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