矯正歯科専門医院で必ず撮影するレントゲンに「セファロ」と呼ばれるものがあります。
これを撮影せずに矯正治療を開始することはあり得えないといってもいいくらいです。
このセファロは、頭部X線規格写真の一つで正式名称は「側方頭部X線規格写真」なのです。
別名、「ラテラルセファロ」と呼ばれたりもします。
このレントゲンは世界共通の規格写真となっていますので、同年代の平均的なお顔立ちと比べることができるのです。
必ずしも平均値を基準にする訳ではありませんが、矯正治療のゴールを設定するために必須となる情報なのです。
セファロは撮影条件が定められていて、X線管球の焦点からフィルム間の距離は165㎝、被写体からフィルム間の距離は15㎝となっていて、撮影時にはこの距離を守る事が求められています。
この規格においてフィルムは1.1倍に拡大されることになり、実際の大きさとやや異なっています。
また、頭部X線規格写真の撮影方向には3種類(側方、正面、斜側面)ありますが、矯正歯科の分野では「側方」からのものが最も広く用いられている撮影方法になります。
通常、矯正歯科医院でセファロ撮影というと、この側面方向の撮影を指すことが多いのです。