いよいよ本格的な受験シーズンが幕を開けました。
この時期、受験生やそのご家族の皆さんが最も心配なさるのは、「インフルエンザにかかること」だと思います。斯く言う私も3年前、受験生の母として「本番当日の発症だけは何としても避けたい」と心から叫んでおりました。
一般的にインフルエンザの予防方法といわれているのは、
- インフルエンザワクチンの接種
- 手洗い・うがい
- マスクの着用
などがあげられますが、実は「口腔ケア」もインフルエンザの感染予防に有効です。
口腔内の細菌が作り出す、ノイラミニダーゼという酵素は、インフルエンザウイルスが粘膜内に侵入するのを増長します。そのため、適切な口腔ケアが行われていないと、インフルエンザに感染するリスクが高くなると言われています。実際に、介護施設の高齢者を対象にした調査では、「適切な口腔ケアを実施した人と、そうでない人のインフルエンザ発症率を比較すると、前者の発症率が後者に比較し1/10になった」という報告もあります。
インフルエンザなどの感染症予防のポイントは、毎食後の歯みがきに加えて、丁寧にしっかり行う就寝前の歯みがきです。就寝中は、唾液の量が減少し、細菌が増殖しやすい環境になります。また、細菌は、舌の上にも多く生息しているため、歯みがきと一緒に舌みがきも忘れず行ってください。口腔内を清潔に保ち、インフルエンザを予防しましょう。
頑張っている受験生の皆さんに、桜が咲きますように・・・
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