「放射線」とは、光の仲間で、原子核が破壊される時などに放出される高速の粒子や高いエネルギーを持った電磁波を意味します。
この放射線には色々な種類があり、アルファ線、ベータ線、ガンマ線、エックス線、中性子線などがあります。
一般的に分かりやすく説明される例として挙げられるのが懐中電灯で、「放射線」は懐中電灯の光、「放射能」は懐中電灯の光を出す能力、「放射性物質」が懐中電灯そのものと例えられているのです。
放射性物質とは放射能(放射線を出す能力)を持つ物質の総称になります。
そして放射線にも幾つかの種類があり、これらの物質によって、放射線にさらされたり、物質自体を取り込んだりすると被曝状態に陥ります。
被曝状態になると放射線障害を引き起こし、人体に様々な健康被害をもたらす事がわかっています。
放射性物質が体内に取り込まれてしまうと、重度の放射線障害を引き起こす可能性があり、大変危険な状態になってしまうのです。
場合によっては大変危険な放射線ですが、適切に管理され安全に運用されると私達の生活に有効な製品として利用されています。
例えば蛍光灯のグロー放電管、夜光時計、煙感知器やカメラの内臓ストロボなどにも放射線が使われているのです。
また、ご存知のように医療現場では放射線が盛んに利用されています。
健康診断でとる胸部のX線検査は誰もが一度は利用されたことがあるかと思います。
この他にも、ガン治療の有効手段としても積極的に活用されているのです。
このように、放射線は私たちの生活と密接な関係にあると言っても過言ではないのです。