労災保険というのは、仕事中や通勤中に事故や災害にあって怪我をしたり、病気になったり、身体に障害が残ったり、死亡した場合などに保障を行う制度です。
また、災害にあった被保険者の社会復帰や、被保険者の遺族への援助なども行っています。
一般的な健康保険との違いとしては、通勤途中や仕事中における怪我や、仕事内容が関係する病気などが労災保険の適用範囲であるのに対し、仕事中や通勤中以外での怪我、仕事に関係のない病気や出産などは健康保険の範囲になります。
日本の社会保障制度における社会保険には、「医療保険(健康保険)」、「年金保険」、「介護保険」、「雇用保険」、「労災保険」の5つが含まれていますが、雇用保険と労災保険を合わせて「労働保険」と呼んでいます。
この労災保険の加入に関しては、自分で決められるものではありません。
従業員の保護を目的とした労災保険は、労働者各々が個人で加入するものではなく、事業所(会社)が加入し、その会社で働く人全員に適用される保険なのです。
原則として従業員を雇用している全ての事業に適用され、一人でも労働者を雇用している事業所は、事業を始めた日から強制的に労災保険の適用事業所となる事が定められています。