日本の公的保険は1種類ではありません。
一般的な健康保険は社会保険、国民健康保険は国民健康保険となり、保険証の種類としては社会保険と国民健康保険とで2種類に分類されているのです。
社会保険は「健康保険」や「健保」とも呼ばれていますが、国保も健康保険と捉えられているため、誤解を避けるために「社会保険」と言い表すのが一般的になっています。
また、加入している健康保険が組合や共済だと、被保険者証ではなく、「組合員証」や「共済保険加入者証」などと書かれています。
この場合の、組合や共済も保険種類としては「社会保険」になります。
ただ、建設国保や板金国保などの場合は、国保組合といって同じ組合でも、「国民健康保険」なので注意が必要になってきます。
社会保険や船員保険、共済組合等に加入している勤労者以外の一般住民や自営業者は、各市町村が運営する国民健康保険に加入する事になります。
扶養家族として健康保険に加入しているときは、「被扶養者証」と書かれています。社保と国保、どちらの可能性もあります。保険者の名称や番号で確認することをおすすめします。
世界でもトップクラスの日本の「国民皆保険」は、こうした複数の保険制度によって構築されているのです。