ほんの10年くらい前まで、受動喫煙が子どものむし歯におよぼす影響についてのエビデンスはほとんどありませんでした。「タバコの口腔への影響」として歯周病は有名ですが、むし歯は知らなかったという方が多いのではないでしょうか。
しかし、その後研究が進み、国内外で、受動喫煙と子どものむし歯についての研究論文が相次いで発表されました。受動喫煙は子どものむし歯に関連すると報告されており、因果関係のエビデンスは確実に蓄積されています。
その中でも驚きのデータを今回はご紹介します。
「子どもの前で吸わなくても子どものむし歯に影響がある」
たとえ、子どもの前でタバコを吸わなくても、受動喫煙は、吸った人の洋服などに残っているタバコ煙の有害成分でも引き起こされるのです。
生後4か月時点での家庭内喫煙状況を調査すると
タバコなしの家庭でのう蝕発生率14%に対して
家庭喫煙者(子供の前では吸わない)場合20%と1,5倍も増加し
子供の前で吸う場合は27.6%にもなり、タバコ無しの家庭の子に比べ2.1倍もむし歯になりやすいのです。
最近は飲食店全店での禁煙化が国会でも議論される時代になりました。
喫煙ルームを設けても、バイトしている人が未成年で有る可能性や受動喫煙のリスクを考えた結果だと言えます。
子供の将来は周りの大人の方のちょっとした知識や配慮で変えることが出来ます
子供を持つ母親として自分の子供をむし歯にしないだけでなく
多くの子供を守れるように皆さんに多く知って頂けると嬉しいです。