予防歯科の先進国として有名な北欧スウェーデンですが、その実情を表す数字をご紹介します。
例えば、予防歯科を年1回以上受ける受診率がスウェーデンでは90%にも達するのに対して、我が日本は僅か2%という惨憺たる数字になっています。
そして、その結果ともいうべき80才の平均残存歯数はスウェーデンの25.2本に対して、日本は僅か8.9本という寂しい数字になっているのです。
スウェーデンでは、歯医者は歯が痛くなってから行くところではなく、むし歯を作らない為に行くところなのです。
平成28年4月より新設された「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」とは、決められた厳しい基準を満たすことで厚生労働省から認可を受けることができる、地域完結型医療推進を行う歯科医療機関のことです。
目的としては、患者さんの生涯に渡って安心で安全な治療を提供することはもちろん、定期的な口腔内の検診や予防を図ることで患者さんの健康に寄与する事になります。
また、高齢化社会の進む日本では歯科医院に通院できない患者さんが年々増加しており、その為の訪問診療にも対応できるのが「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の必要要件にもなっているのです。