昔はよく「赤ちゃんが自分で3歩ほど歩くようになったら断乳する」と言われていました。
授乳を止める適切な時期というのは、各々の母親と赤ちゃんの状態にもよるので一概には言えません
例えば、ミルクアレルギーがある赤ちゃんでしたら長い期間母乳を与える選択になります。成長に不可欠なカルシウムを補う意味で母乳の必要性があるからです。
ただ、生後8ヶ月ぐらいになると母乳のみでは赤ちゃんの発育に必要な鉄分が足りなくなくなってくるので、不足分を離乳食で補う必要が出てきます。
お子さんが、母乳以外のカルシウムを含む食品を自分で食べたり飲んだりできるようになれば断乳のタイミングだと言えるでしょう。
ただ、カルシウム摂取の効率の良い小魚は消化吸収が悪いので、できるだけ乳製品で代用するのがお勧めです。
たまに「出産から半年過ぎた母乳には栄養が無い」とか言う方がいますが、これは全くの俗説で母乳は栄養も免疫もなくなりません。
母乳は出るかぎり成分的には何の問題もないのです。
赤ちゃんが自分から授乳をしなくなる卒乳と違って、お母さんから一方的に授乳をストップする断乳は場合によっては赤ちゃんが泣き続けるという事態にもなります。
断乳はお母さんの体調の良い時、ご家族の協力が得られる時を見計らって実行するのが良いでしょう。