乳歯の奥歯のむし歯が進行しまい、歯が抜けた状態でそのままにしている方がいらっしゃいます。
お母さんとしては「いずれ永久歯が生えてくるから大丈夫」と楽観されているかも知れませんが、これは危険な状態で絶対に放置してはいけないケースなのです。
生まれて最初に生えてくる乳歯の役割はものを噛んで、その噛む動作で顎の発育を促します。
そして生え変わってくる永久歯に根が吸収されるまで残って、永久歯のスペースを確保するのです。
しかし、乳歯が抜けたままにしていると、両側の歯がずれて倒れ込んできたり、噛み合わせの歯が入り込んできたりして噛み合わせのバランスが崩れていきます。
やがて生えてくる永久歯が生えるスペースがなくなってしまい、将来的に不正咬合の原因になりやすいのです。
こういった場合に、失った乳歯の隣の歯にスペースを確保する針金を付けたバンドを一時的に装着して永久歯が生えてくるのを待つという治療法があります。
その後に永久歯が生えてきたらバンドを外すという流れになります。
歯科の矯正治療は高額というイメージがありますが、この矯正治療が2014年から保険診療に導入されています。
この内の金属のワイヤーを溶接してあるバンドをバンドループといい、銀歯にワイヤーを溶接しているタイプがクラウンループと呼ばれるものなのです。