成長過程の乳幼児は、ハイハイで遊んでいる時にいきなり顔面を強打したり、ヨチヨチ歩いていて少しの段差でつまづいて転んだりと予想もしない突然の怪我をしたりします。
大きくなってくると友達と遊んでいて衝突したり、自転車が転倒して怪我をしたりと心配の種が尽きません。
そんな怪我をした時、例えば手足の骨折であるなら整形外科、頭を打ったら脳外科、といった処置を考えますが、対処に迷うのが口の中を怪我した場合なのです。
明らかに歯に何らかの異常が起きている時は迷わず歯医者にかかれますが、その他の歯茎や唇を切っていた時は、どの病院にかかればベストなのでしょうか?
口の中の怪我は「とりあえず小児科へ連れて行きます!」と思う方も多いと思いますが、実は歯医者か口腔外科の方が適切な治療を期待できます。
その理由として、歯医者か口腔外科ならば、いざ必要ということになった場合に麻酔が使えるからなのです。
転倒や転落の場合でしたら、口の中の出血の確認よりも頭などに出血や外傷がないか、意識や手足などの末端部の感覚を確認してあげることが最優先です。
もし意識がぼんやりとしているとか頭部などから出血がある場合は、迷わず救急車を呼ぶなどの緊急対応が必要となるのは言うまでもありません。
他の怪我も大した事がなく出血量も少ないようであれば、そのままガーゼなどを当てながら様子を観察しましょう。
しかし傷が大きく出血が止まらないようであれば、縫合が必要となるので止血をしながら医療機関へ行く必要があります。
子供の場合、歯ブラシをくわえたまま走り回ったり、焼き鳥の串などの先の尖ったものを食べながら歩く、といったことは絶対にさせないことが大切です。
子供の怪我は、周囲の大人の配慮で防げるケースが多いのです。