味覚障害とは、食べ物の味が分からなくなったり、何も口にしていないのに苦味や渋みを感じたり、甘みだけが分からない、何を食べても美味しくない、というような味覚に対する低下・消失・異常をもたらす病気です。味覚障害になると食欲が極端に減ったり、美味しいと感じなくなることでストレスを感じたり健康被害も出てくると言われています。
味を感じるためには、唾液が重要な役割を果たします。
唾液は、味物質を溶かし味蕾(味を感じる器官)に運ぶ役割をもっています。
また唾液は味蕾を保護し再生を促しています。
高齢者を対象とした調査では、味覚正常者の唾液量は全員が正常であったのに対し、味覚障害者の唾液量は明らかに低下していたことが報告されています。
特に高齢者の味覚障害は、唾液量と深い関係があると考えられています。
唾液量を増やす自然な方法として
- 唾液腺マッサージ(頬や顎の下のマッサージ)
- こまめな歯磨き…こまめな歯磨きはお口の中を刺激し、唾液の分泌を促進します。
- ゆっくりよく噛む…ゆっくりよく噛むことで唾液腺を刺激し、唾液量を増加させてくれます。
- 昆布茶の飲用…酸味が唾液分泌反射を引き起こすことは良く知られていますが、うま味は酸味以上に唾液を出す効果があります。昆布茶は、うま味成分をたくさん含んでおり、昆布茶を飲用することで唾液分泌促進が期待できます。
このような方法で唾液を出す回路にスイッチを入れることができます。
皆さんもぜひやってみて下さい。
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